タブレットやアプリ使い効果的な授業を 小中学校教員がICT教育実践を報告


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ICT教育シンポジウムで授業実践を報告する教諭=17日、琉球新報社

 「デジラボ×琉球新報 GIGAスクール時代のICT教育シンポジウム」(主催・プラズマ、琉球新報社)が17日、那覇市泉崎の琉球新報社で開催された。県内の小中学校や教育センターの教諭7人が、タブレット端末やアプリを駆使した授業実践例を報告し、識者らがパネル討論で意見を交わした。会場の様子はオンライン配信された。

 東村立東中学校で音楽を教える大嶺はづき教諭は、リコーダーの指使いを紹介するアプリを使って指導し、生徒の習得の速さを実感した事例を紹介した。合唱のパート練習も、楽譜や音源をシステム上で共有することで、各生徒が自分のペースで振り返ることができたという。ICTを使った授業実践には「教育委員会や学校、保護者の理解が重要」と指摘した。

 那覇市立泊小学校で3年生の担任をしている伊良波智也教諭は、ローマ字を習っていない低学年がICT機材を活用して学習できるようになった取り組みを紹介した。休み時間もパソコン使用を禁止せず、児童が親しんでいった経緯を説明。最終的には自宅からオンラインでスライドを紹介する「オンライン発表会」を実施できるようになったという。「音声トラブルやほかの児童の発表を聞く姿勢は課題だった」と振り返った。