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52年の歴史に幕…米兵向けの土産物店「喜友名ギフトショップ」が閉店へ 限定品も販売

米軍関係者に人気だったスモーキンジャケットを手にする喜友名ギフトショップ店主の喜友名朝輝さん(左)と美智子さん夫婦=12日、沖縄市上地

 【沖縄】沖縄市のコザ・ゲート通り沿いにある土産品店「喜友名ギフトショップ」が52年の歴史に幕を下ろす。日本復帰やドルの変動相場制への移行など、時代の波や街の変化とともに歩んできたが、長引く売り上げの減少や、新型コロナウイルスの影響を受け、店主の喜友名朝輝さん(67)は閉店を決意した。全商品を半額で販売し、商品がなくなり次第、営業を終える。

 朝輝さんの父朝幸さん(故人)がバスターミナル跡地に同店の前身である薬局「ゲイト薬房」を1961年に開店。当時は薬局で酒類も扱っており、米軍関係者にはウイスキーなどがよく売れた。米軍関係者向けの店にしようと、68年に土産品店に切り替えた。朝輝さんは「通りでもうかるのはスーベニアショップ(土産品店)と質屋、飲み屋ばかりだった」と振り返る。

 中学2年から店を手伝い、手先の器用さを生かして宝石箱にオルゴールを取り付ける作業などを担った。歌手の坂本九さんの「上を向いて歩こう」のオルゴールが特に人気だったという。売れ筋は日本人形や着物などで、大半は日本本土から仕入れた。横浜や大阪、外国から届く「輸入品」に中学生の朝輝さんは目を輝かせた。

 72年の復帰翌年に為替制度が変動相場制に移行。この時期を境に、店を訪れる米軍関係者は次第に減ったという。その後もドル安が続き、売り上げを補塡(ほてん)しようと名護市辺野古にも店を構えた。「朝から夜まで働き、台風以外は年中無休で店を開けてたね」と話す。朝幸さんの他界後は妻の美智子さん(60)と交代で店に立った。

 通りの客足が遠のくにつれ、近隣の土産品店は相次いで閉店。同店も今年7月に閉店を決めた。店内には、限定品や記念品収集が趣味という朝輝さんのコレクションの中から売り出している商品もある。「古い物から売れている。早めに買うのをお勧めするよ」と朝輝さん。営業時間は午後4~6時、日曜と水曜は定休。 (下地美夏子)



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