【うるま】乳がんの啓発を図り患者らを元気づけるイベントが18日、沖縄県うるま市石川山城で開かれた。設立15年を迎えるNPO乳がん患者の会ぴんく・ぱんさぁメンバーらが協力し、早期治療の大切さを呼び掛けた。コロナ禍で会の活動がない中、患者らはフラダンスなどのステージを楽しみつつ、久しぶりに顔を合わせて交流を深めた。イベントは、会場となったベルジャヤ・ホテル&リゾートのホテル「アンサ沖縄リゾート」が主催した。
10月は乳がんについて正しい知識を広め、早期発見・治療の大切さを周知するピンクリボン月間。会のメンバーで、ホテルの池部彩子人事部長は6年前に乳がんが見つかった。活動がない中、「何か手伝いたい」と考え開催に至った。
乳がんは日本人女性の約9人に1人がかかるとされる。コロナ禍で患者らの不安が高まったり、検診率が下がったりしている現状があるほか、会への電話相談も増えているとした。池部さんは「イベントで気分転換になってもらえればいい」と願った。
会設立者で19年前に乳がんを告知された与儀淑恵代表はイベントで「検診の大切さを伝えたい」と呼び掛けた。
会メンバーで3年前に乳がんが見つかり治療中の高澤嘉津子さんは「パートナーの男性の存在も大きい」と強調した。