米軍人は基地内に宿泊を 宮崎県知事が防衛省に再要請 日米合同訓練 嘉手納から200人


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 【東京】河野俊嗣宮崎県知事は19日、防衛省で中山泰秀副大臣と会談し、航空自衛隊新田原基地(宮崎県)で実施する日米共同訓練に参加するため同県を訪れる米軍嘉手納基地所属の軍人に関し、新型コロナ対策のため基地内に宿泊するよう求めた。中山副大臣は全員の基地内宿泊は難しいとの認識を改めて伝えた。

 河野氏は会談後、在沖米軍関係者の感染者が累計400人を超える中、訓練で「多くの人数(を受け入れること)のリスクに直面している」と地元の不安を強く訴えた。

 訓練は在日米軍再編に伴う訓練移転として26日から11月5日に行われ、嘉手納基地からF15戦闘機12機と200人が参加する。先遣隊約50人が19日に宮崎県入りした。

 中山氏は、米軍が宮崎に行く72時間前までにPCR検査を実施し、陰性者が訓練に参加すると説明した。河野氏は、先遣隊が入るとの情報が遅れたことも「遺憾な思い」とした。