上原が県高校新で4位 男子5000メートル 全九州高校新人陸上


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
集団の中で力走を見せる上原琉翔(左から2人目)=17日、長崎県のトランスコスモススタジアム長崎(提供)

 高校陸上の第38回全九州新人大会最終日は18日、長崎県のトランスコスモススタジアム長崎で行われ、女子200メートルの石嶺真鈴(石川)が25秒45で2位に入った。17日に行われた男子5000メートルは、上原琉翔(北山)が14分18秒47で4位に入り、県高校記録を12秒33更新する走りをみせ、9年ぶりに塗り替えた。女子円盤投げで、44メートル70の大会記録で頂点に立った友利晟弓(那覇西)は最優秀選手に選ばれ、大会は閉幕した。友利の記録は19日に更新された全国高校生ランキングで、2位に1.93メートル差を付け堂々の1位に躍り出た。

石嶺 真鈴

上原、九州の頂点視野に

 トップとの差は2秒20。男子5000メートルの上原琉翔(北山)は九州の頂をはっきりと視界に捉えた。6位入賞を意識してレースを組み立て懸命に前の走者を追い抜いていった。結果は4位ながらも2011年の県高校記録14分30秒80を12秒も縮める快挙だった。

 

 10キロの駅伝走者でもある中、今回は特にトラックに力を入れた。「県外の選手はスピードがある。体力よりもスピードで負ける場面がある」と800メートル走など短い距離のトレーニングを繰り返し、速力の感覚を磨くよう取り組んできた。

 

 努力の成果を残り1キロで発揮。縦に伸びた先頭集団は15人ほど。その中間に位置を取りスパートのタイミングをうかがい残り1周でギアを上げた。「まずは6位にと走った。結果、県記録となりうれしい」と笑顔を見せた。ただ最後力尽きることを恐れ早めのスパートが「できなかった」と反省。「ゴール後も余力はあった。トップを狙えた。次は気持ちで負けないよう勝てるようにしたい」。高い意識で照準を全国に向ける。