トンネルにも「カジマヤー」 開通96年、運天トンネル地元でお祝い 今帰仁


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1924年に開通した運天トンネル。カジマヤーを祝う区民ら=11日、今帰仁村の運天トンネル前

 【今帰仁】今帰仁村運天区(髙田智子区長)の運天トンネルの96周年を祝う、カジマヤー式典、祝賀会が11日、同トンネル前で行われた。

 運天トンネルは1924(大正13)年に開通し今年が数え97年の「カジマヤー」の節目に当たり、お祝いをした。戦火をくぐり抜け、数々の歴史を見たであろうトンネルは、つるはしなどを使って人力で工事が行われた生活道。不便さが解消され農業や漁業、流通などの発展に寄与し、遠足の場としても区内外の人々が行き交う名所でもあった。

 髙田区長は「本島では、羽地の仲尾トンネル、国頭の大国トンネルに続き3番目に古いトンネルだ。ワルミ大橋が望め、風光明媚(めいび)な誇れるトンネルだ」とあいさつした。

 式では、くす玉が割られ、琉舞「かぎやで風」から始まり、同区子ども会の余興や琉舞など区民総出で盛大にカジマヤーを祝った。

 (新城孝博通信員)