読谷の特産品がつなぐ他県との絆 プロスポーツチームや学校に寄贈 感謝の手紙届く


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お礼の手紙に添えられた、御菓子御殿の菓子を手に笑顔を見せる、福島県いいたて希望の里学園の生徒らの写真(提供)

 【読谷】読谷村は、新型コロナウイルスの感染拡大防止や緊急経済対策として国から給付された地方創生臨時交付金を活用し、交流のある各種団体へ特産品を贈る「よみたん大好き! めんそーれプロジェクト」を実施している。9月中旬に第1弾として特産品を贈ったプロスポーツチームや学校などから、続々と感謝状やお礼のメッセージが寄せられている。

 総額700万円を投じた同事業は、村内事業所の事業継続支援と、村のPRを兼ねた取り組み。御菓子御殿やオキハム、比嘉酒造などの村内事業所から特産品を購入し、同村で毎年キャンプを張るプロスポーツチームや、修学旅行の一環で民泊する学校、団体に“読谷の風”を届けている。

 福島県の飯舘村立いいたて希望の里学園の生徒からは、手書きの感想文が届いた。ある男児は読谷村のシムクガマで平和について学んだことが印象的だったことに触れ「沖縄の思い出は忘れません」「お菓子とてもうれしかったです」などとつづっていた。

 ソフトボール女子日本代表チームリーダーの矢端信介さんや、パラリンピック陸上走り高跳びの鈴木徹選手からもお礼の手紙が届いた。12日までに手紙は23通届き、お礼の電話も多数寄せられているという。

 石嶺伝実村長は「コロナ禍でもしっかり(絆が)つながっていることを実感した。収束したらぜひまた読谷に来てほしい」と継続的な交流に期待を寄せた。