【沖縄】23日は旧暦の9月7日でカジマヤーを祝う日。沖縄市諸見里区(知念花代子自治会長)の老人クラブのグラウンドゴルフ同好会でカジマヤーを迎えた男女2人が、元気はつらつプレーを楽しみ地域の話題になっている。2人は島袋朝勇さん(96)と、松本貞子さん(96)。同区で生まれ育ち、学校も一緒に通い、大正、昭和、平成、そして令和の4時代を生き抜いてきた。「だからクビドゥシグヮー(本当の友達)よ」と顔を見合わせ、笑顔を見せた。
グラウンドゴルフ同好会は、約20人のメンバーが火曜、金曜の週2回の午前中、沖縄市コザ運動公園のアスレチック広場に集う。2人とも「ヤ―グマイ(家にこもる)は好きではない。動き回るのが好き」と話す。
島袋さんは80代半ばまではゴルフ場巡りをするほどの「“ゴルフ狂”だった」と苦笑い。
一方、同好会では先輩になる松本さんはグラウンドゴルフ歴二十数年のベテランだ。「ずっと琴を学び、最高賞にも合格した。それでも体を動かしたくて同好会に参加した。毎日でもプレーしたいね」と相好を崩す。
島袋さんは子ども5人、孫8人、ひ孫は14人。松本さんは子ども5人、孫12人、ひ孫13人。共に「家族に恵まれているので本当に幸せな人生を送っている。くよくよしない、食事の好き嫌いはない、それに早寝早起きが長生きの秘訣(ひけつ)かな」と笑みを浮かべた。
當山安博老人クラブ会長(77)は「気丈夫、体丈夫の2人は会員の手本。最年長の現役プレイヤーを目指してほしい」と存在感に感謝している。同区では島袋さん、松本さんのほかに老人会員として金城正子さん(96)がカジマヤーを迎えた。
(岸本健通信員)