キングス破竹の5連勝 今村献身、エバンズ37得点 滋賀に89-77 第7戦


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琉球―滋賀 第2Q、ドリブルをする今村佳太=21日、滋賀県のウカルちゃんアリーナ(提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは21日、滋賀県のウカルちゃんアリーナで滋賀レイクスターズ(西地区)と今季第7戦を行い、89―77で勝利した。連勝を5に伸ばした。チームはキム・ティリ、小野寺祥太、船生誠也の3選手が負傷しており欠場した。次戦は24日、午後7時5分から沖縄市体育館で島根スサノオマジック(西地区)と対戦する。

 5連勝とチームの勢いは止まらない。まさに破竹の勢いで開始から次々と得点を重ね、滋賀を退けた。各選手が役割を認識し、持ち味を最大限に発揮した。

 序盤から堅実な守備で流れをつかむ。今村佳太が体を張ったプレーで相手のパスやシュートを阻止。堅守とともに、9得点と攻撃でも勝利に貢献した。今村は「試合の入りから積極的に行こうと思っていた。チームの状態は右肩上がりに良くなっている」と声を弾ませた。

 攻撃はドウェイン・エバンスが軸となった。終始安定感のあるプレーで37得点。ボールを持てば、ほぼ一人舞台で滋賀はファウルで止めるのが精いっぱいだった。

 並里成もコートを駆け回り躍動した。この日はパス供給よりもゴール下へ切り込んだり、ミドルシュートを放ったりと積極的に得点を狙った。ジャック・クーリーがリバウンドを確実に取ってくれるという絶対的な信頼感がプレーを支えた。

 滋賀の主将は県出身の狩俣昌也。岸本隆一や並里と1対1で火花を散らす県勢の直接対決は意地と意地がぶつかり合い、試合を熱くした。チームはまた一歩進化し、ブースターが待つ今週末のホーム戦を迎える。


キングス 5勝2敗
 89―77(24―15,18―16,16―14,31―32)
滋  賀 2勝5敗

◆全選手で勝ち切った

 藤田弘輝HC(キングス)の話 けが人がこれだけいて連戦が続く中、全選手を起用し勝ち切れてうれしい。外国人選手が入って間もないが、攻める姿勢を強調することができた。次戦の島根はタフなチーム。一丸となってブースターの期待に応えたい。