沖縄地方は22日、前線や低気圧の影響で非常に激しい雨が降り、南城市糸数で1時間に54・5ミリを記録した。宜野湾市では民家の庭で土砂崩れが起き、複数の乗用車が破損した。豊見城市と八重瀬町、南城市では道路冠水のため乗用車が動かなくなった。豊見城市の冠水は70センチに達した。沖縄市で床下浸水1件、道路冠水が2件、うるま市で道路冠水が1件あった。
1時間の降水量は那覇市安次嶺で46・0ミリ、うるま市宮城島で42・5ミリを記録した。午後8時20分までの24時間に南城市糸数で272・0ミリを記録した。
宜野湾市普天間では午後5時ごろ、民家の庭で土砂崩れが発生した。約5メートル下にある民間駐車場に石が落下し、駐車していた軽自動車の屋根にめり込み、窓ガラスが砕けた。別の軽自動車の側面が石で傷付いた。
周辺地域は県の土砂崩れ警戒区域に指定されている。地域住民によると過去にも何度か土砂崩れがあった。破損した車を所有する、会社員男性(19)=同市内=は「地響きのような音がして、外を見ると落石していた。3月に買ったばかりでショックだが、人身被害はなくてよかった」と話した。
豊見城市座安の市道では、30代母親と女子中学生が乗った乗用車が70センチほど冠水した道路で停止した。八重瀬町宜次の県道82号でも30代母親と男児が乗った乗用車が、40センチほど冠水した道路で走行できなくなった。