大城 周子 
県議会事務局は22日、沖縄・自民会派の座波一県議が新型コロナウイルスに感染したと発表した。座波氏は県議会決算特別委員会の委員長を務める。22日の委員会は座波氏をはじめ、副委員長の新垣淑豊氏ら自民会派の委員6人も濃厚接触の疑いがあるとして全員が欠席した。委員長、副委員長がそろって欠席したことを受け、年長者の金城勉氏（公明）が急きょ委員長代理を任される異例の事態となった。
県議会事務局などによると、自民会派の県議18人は18～21日、視察のため与那国島、石垣島、宮古島を訪れていた。座波氏以外の17人は濃厚接触者とされている。期間中は居酒屋での懇親会などもあったという。
県は今月14日、宮古島市平良西里・下里地区の飲食店で感染者が相次いだことを受け、同地区の事業者や会食・会合の参加者に予防対策を促す「県新型コロナウイルス感染注意報」第3報を発信。19日には、市中感染の拡大防止対策の徹底を県全域に呼び掛ける第4報を出していた。
22日の決算特別委を前に県政野党の自民などは2019年度歳入歳出決算で詳しい調査が必要として、23日の決算特別委で総括質疑を行い、玉城デニー知事に質問する意向を示していた。だが22日の特別委では結局、知事の出席を求める動議は提出されず、議案計26件を簡易採決で可決・認定し終了した。
玉城知事は22日、記者会見し「調査活動を行っている議員が調査先で感染したことは非常に衝撃を持って受け止めている」と述べた。
