沖縄県浦添市立沢岻小学校の5年生は16日、津和野町立日原小学校(島根県)の5年生とオンラインで交流会を開いた。ビデオ会議システムを活用し、双方の教室をつないだ。児童らは双方の気候や食文化を発表し合い、教科書だけでは学べない情報を交換した。
5年生は社会科で日本の国土について学ぶ単元があり、暖かい土地の事例として沖縄が教科書で取り上げられている。日原小学校の児童は「印象に残っている台風の被害は」「家がコンクリートでできているって本当?」など、沖縄について気になることを質問した。
沢岻小の児童は、用意していたスライドショーで答えた。高辻一葉さん、玉城優奈さん、名嘉来未さんらは、暴風で飛ばされたタンクが道路に転がったり、停電で信号が点灯しなくなったりした写真などを使い、台風被害の様子を説明した。序盤は緊張していた両校の児童も、発表が進むうちに打ち解け、次第に笑い声が聞こえるようになった。「サトウキビは歯でむけるのか?」という質問に答えるため、沢岻小の児童が実践すると、悪戦苦闘する様子に両校から大きな笑い声が上がった。
日原小の児童も、冬に雪が降り、かまくらや雪合戦で遊んでいることなど、津和野町の良さを説明し「自然がいっぱいで楽しい町」と話した。
サトウキビの皮むきに挑んだ西原飛明さん、新里俊弥さん、新垣陸登さんらは「聞かれたからやったけど、こっちもサトウキビをかじるのは初めて。日原のことも聞けたので、面白かった」と笑った。