会食「慎むもの」だが「制限困難」 県議クラスターで議会事務局見解


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 沖縄・自民会派県議のクラスター(感染者集団)は、議員視察によるものとしては全国初とみられる。「感染拡大防止対策の中心的役割を担う」(自民党県連)県議らの新型コロナウイルス感染だが、県議会には議員らの議会外活動を制限する取り決めはない。

 現在、県議会の新型コロナへの対応方針としては各会派の代表者で策定した「感染拡大防止のための対応指針」がある。これによると議員の議会外活動は、緊急事態宣言下では県外、県内離島への渡航や会食を伴う会合について「慎むもの」とされている。

 だが緊急事態宣言下以外では、県が出す外出自粛などの要請内容を踏まえ、議員自身が判断することになっている。県議会事務局は「視察は議員の重要な職務だ。事務局が制限することは難しい」としている。

 今回のクラスター発生を受け、県議会の各会派は27日にも代表者会議を開く予定だ。改めて「対応指針」の内容を確認し、今後の視察の在り方などについて検討していく。