社会

「観光気分なのか」「あきれる」沖縄県議クラスター、宮古・八重山の市民ら批判

宮古島市で下地敏彦市長(左)らと意見交換する沖縄・自民の県議ら=20日、宮古島市役所

 【宮古・八重山】10人の新型コロナ感染が確認された自民会派の県議団が視察先で連日、大規模な懇親会を開いていたことに、視察先の宮古、八重山の市民からは批判の声が上がった。

 八重山地区医師会の上原秀政会長(65)は「多くの観光客が楽しんでいる光景を見て、観光気分になったのではないか」と皮肉る。「感染予防対策を徹底していたかりゆし病院でクラスターになったのだから、市中感染が起きている可能性もある。今回の視察は中止すべきだったのではないか」と述べた。

 「県議としての認識が甘い」。石垣市内の30代男性=農業=はそう断じる。「離島医療が大変だという状況が分かっていて、感染の可能性が高まる行動をしている。地元の事情よりも、近いと言われている選挙への対策を優先したように感じる」とため息をついた。

 宮古島市で飲食店を経営する男性(65)は「あきれてあいた口がふさがらない」と吐き捨てた。男性は県が宮古島市を対象に注意報を出した14日から夜の営業をしていない。「行政が夜の街に注意しろと呼び掛けて客も減っている中で、公職にある人たちが注意を無視する。われわれをばかにしている」と憤った。

 宮古島市医師会の岸本邦弘副会長は県が先島地域の病床確保に関する「医療フェーズ」を最高の5に引き上げている状況を挙げ、県議団の視察行動自体に疑問を投げ掛けた。「視察がどうしても必要だったのか。場所に目的、人数、手段のすべてが不要不急だったのかは問われるべき」と指摘。その上で「10人の感染者が出て県議会の運営にも影響が出てくる。県民の意思を代表するべき立場の人が出席できない。県民に損失を負わせている」と話した。



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