沖縄県議クラスター 懇親会の参加者に感染疑い 宮古・石垣の地元議員や市幹部、PCR検査へ


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(左)宮古島市役所 (右)石垣市役所

 【宮古・八重山】自民会派県議団の新型コロナウイルス感染で、懇親会に参加した宮古や石垣の市幹部や地元議員にも、濃厚接触による新型コロナウイルス感染の疑いが出ている。保健所からPCR検査を求められている地元議員もいて、今週末にかけて受診する予定という。

 宮古島市で開かれた懇親会に参加した同市の長濱政治副市長には、23日に保健所から連絡があり、同日に予定していた県庁への出張を取りやめた。25日に受診する予定で、陰性であっても2週間は自宅待機になる。複数の市議も検査受診を求められている。

 石垣市での懇親会に参加した自民会派市議4人のうち、3人に濃厚接触者として保健所から連絡があった。25日に検査する。市によると、川満誠一副市長も22日から自宅待機しており、保健所からの連絡はないが週末に検査を受ける。23日の石垣市議会議会運営委員会では、26日の臨時会を通常通り開くことを確認した。一方、自民会派は濃厚接触者3人のほか、20日の昼食会に参加するなどした2人も出席を見合わせると報告した。

 自民会派県議団は与那国町も訪れた。18日の懇親会に参加した外間守吉町長は、22日に出張先の病院で自主的に検査を受け、23日に陰性と確認された。「慌てて駆け込んで検査してもらった。県議団に離島を見てもらう良い機会だったが、このような事態になって残念だ」と声を落とした。

 懇親会に同席した町議4人には、保健所からの連絡はないという。一方で23日に本島で行われた、町村議会議員の研修会への出席は自粛するよう求められた。4人は本島の滞在先で待機した。ある町議は「保健所から連絡はないので大丈夫だとは思うが」と困惑した様子で話した。