自民県議感染11人に コロナ 宮古島市長が濃厚接触


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 先島地方を視察した自民会派の県議団が新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)となったことを巡り、県議会事務局は24日、新たに県議の新垣新氏(45)の陽性が確認されたと発表した。自民県議団の視察クラスターは計11人になった。県議団が視察した宮古島市では、市長と副市長が濃厚接触者と判明。県の基準で2週間の自宅待機が求められるため、行政トップ2人が不在になる異例の事態となり、影響が広がっている。県は新垣氏を含めて24日の新規感染者は40人だったと発表した。新規感染者が40人以上となるのは2日連続。

 県議会事務局や県によると、新垣氏ら県議団は22日に県議会庁舎で保健所による唾液採取のPCR検査を受けた。新垣氏は23日午後に陰性との結果を受けた。その後、同日夕からだるさや喉の痛みを伴い、37・5度の発熱があったため、民間病院を受診し再度PCR検査を受けて24日に陽性と判明した。23日の検査結果で陰性の結果が出ていた他の6人に発熱などの症状はないという。結果が出ていない残り1人は26日に判明する見込み。

 県議団は18~21日に与那国町、石垣市、宮古島市を視察。県議団と意見交換した下地敏彦宮古島市長、大浜知司竹富町副町長が新たに濃厚接触者になった。

 下地市長は24日、自身のツイッターで出張先の東京都でPCR検査を受けて陰性だったと発表した。県によると、県議団との濃厚接触者数は調査中で保健所が行動歴などを調べている。

 警戒レベルの判断指標は7項目のうち「療養者数」が342人となり24日時点で第4段階「感染蔓延(まんえん)期」に達し、「新規感染者数」と合わせて2項目が感染蔓延期の水準となった。

 24日発表の新規感染者は10歳未満から90代の男女40人。推定感染経路は、接触者が10人で、調査中が30人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は16・40人で、22日連続で全国最多となった。米軍関係者の新規感染の報告はなかった。