首里城の絵はがきを贈呈 SNSで話題になった小学生が 美ら島財団などに


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自身の作品のレプリカを沖縄美ら島財団などに贈る柳生千裕さん(右から2人目)と、父の尚央さん(右端)ら=24日、那覇市のジュンク堂書店那覇店

 昨年10月に焼失した首里城の再建を願い描いた絵「いつかその日まで」が会員制交流サイト(SNS)などで話題を呼んだ兵庫県西宮市の小学6年生、柳生千裕さん(11)が24日、那覇市で開催中の作品展に合わせて来県した。柳生さんは、作品を印刷したポストカードなどを沖縄美ら島財団と那覇市消防局に贈呈し「頑張ってください」とエールを送った。

 極彩色の首里城が描かれた「いつかその日まで」は沖縄手帳社(沖縄市)が発売した2021年版「沖縄手帳」の巻末イラストにも採用されている。

 作品展では柳生さんの作品を印刷した首里城再建支援チャリティーポストカード(5枚組で税別千円)と「いつかその日まで」のレプリカを限定販売している。贈呈式では柳生さんが沖縄美ら島財団首里城公園管理部の儀保ゆかり統括にポストカード500セットとレプリカ10枚、那覇市消防局中央消防署の儀間武署長にポストカード300枚とレプリカ35枚を贈った。

 柳生さんは首里城の絵について「全部好き」と紹介。24日午前には首里城を見学したという。父の尚央(ひさお)さん(40)は「沖縄の人が少しでも楽しい気持ちになってもらえれば」と期待した。作品展は入場無料で、那覇市のジュンク堂書店那覇店で11月10日まで。