モータースポーツ・ジムカーナ全日本選手権、沖縄の高江が3連覇


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SA・SAX2クラスで3連覇した高江淳(提供)

 モータスポーツ「ジムカーナ」の全日本選手権第3戦が17、18の両日、奈良県の名阪スポーツランドで行われ、SA・SAX2クラスに出場した高江淳(沖縄エキサイティングモータースポーツクラブ)が2位でゴールした。今季第1、2戦を連勝。通算55ポイントとなり、最終の4戦目を残して王者に確定、3連覇を達成した。新型コロナウイルスの影響で今季は開催が遅れ、年間8戦から4戦に縮小。高江は「一戦一戦が失敗できない、気の抜けないシリーズになった。最終戦を待たずにチャンピオンになれてよかった」と喜びをかみしめた。

 通常3月開幕が今季は8月末になった。2月にはマシンを県外に送ってしまい、半年乗車できない日が続き、北海道での開幕戦を迎えた。練習走行で調子が上がらないと判断し、昨年のレースデータを参考に柔軟性の高いマシンセッティングで勝負に挑んだ。過去2連覇の経験を武器に2位と僅差となりながらも勝ちきった。福岡県が舞台の2戦目もトップで勝利した。

 3戦目のコースは、これまでの2戦とは違い、この時期のレースは初めて。路面の調子など全くデータがなかったが、「来年のためにデータを集めよう」と対応力のある柔らかいタイヤを選択し出走した。「シリーズを長く戦うにはいかに負けの順位を抑えるか。2連覇で勝ち方も分かっている」と手堅いレース展開できっちり2位に入り、3連覇に結びつけた。

 11月の最終戦に向け「当然に勝って締めくくりたい。そして来年はさらにジャンルを広げて新しいチャレンジをしていきたい」と力強く語った。