座間味村長の宮里哲氏が引退 「公約ほぼ達成」来年の村長選に不出馬


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宮里 哲氏

 【座間味】来年5月に予定されている座間味村長選に関して、現職の宮里哲氏(53)は25日、今期限りで引退する考えを明らかにした。任期は2021年5月31日まで。宮里氏は本紙の取材に対し「村の行財政改革や離島学生寮の設置、観光産業の拡大など、任期中に掲げた公約はほぼ達成できた」と語った。

 また、座間味島の新たな浄水場の建設地を巡る問題についても引退する理由の一つと明かし「県が住民の意見を聞かずに高台案に決定したのは残念だった。結果的に村長として村民を混乱させてしまったことは申し訳なかった」と話した。

 来年度から施行される過疎新法については「村や県内離島が適用除外にならないよう、任期中にしっかりと取り組んでいく」と強調した。後任候補については「まだ決めていない」と述べた。

 宮里氏は1967年8月22日生まれ。村座間味出身。第一経済大経済学部卒。94年に村役場入りし、産業振興課係長などを経て2009年5月の村長選で初当選。現在3期目。県離島振興協議会会長や県過疎地域振興協議会会長、南部市町村会会長などを務めている。