ミーバイ養殖研究へ 中城村に専用施設、琉大協力


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中城村養殖技術研究センターのオープニングセレモニーでテープカットする関係者=26日、同村奥間の浜漁港内

 【中城】中城村奥間の浜漁港内に、アーラミーバイ(ヤイトハタ)の養殖を研究する「村養殖技術研究センター(NAICe)」(センター長・島袋亮道琉球大学特命准教授)が開業し、オープニングセレモニーが26日、同センターであった。琉球大が協力して研究を進め、県内のほか海外輸出も視野に入れている。

 施設は約2100平方メートルで現在、約2600匹を養殖。海水を引き込み循環させる「半閉鎖循環式陸上養殖設備」となっている。太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーで運営する実証実験も実施する。

 育てた魚はシンガポールへテスト出荷もしている。中城村内に魚の養殖施設ができるのは初めて。

 事業は、再生可能エネルギー事業のメイキット(東京都、丸山聖司代表)や佐敷中城漁業協同組合(山入端孝雄組合長)、琉大理学部の竹村明洋教授らを構成員に、一般社団法人として2018年4月にセンターを立ち上げた。施設は19年6月に完成したが同年の台風で一部損壊し、復旧で開業が遅れた。セレモニーで浜田京介村長は「(養殖の)発展に寄与したい」と述べ、西田睦学長は「技術を研究し、一緒に成功させたい」とあいさつした。