沖縄、コロナ警戒レベル 3指標で「感染蔓延期」 大人数の飲み会で拡大、危機感強める


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 沖縄県内の新型コロナウイルス感染者数は増加が続き、3日以降、10万人当たりの新規感染者数は全国ワーストが続く。このままのペースで感染拡大が続けば、県の警戒レベルが最高の第4段階「感染蔓延期」になる恐れがあり、玉城デニー知事は26日、新たに県独自の「沖縄コロナ警報」を出した。県は「感染拡大の大きな要因は『飲酒を伴う会食会合(特に大人数)』にある」と危機感を強め、県民の意識と行動の変容を促した。

 県が警戒レベルを判断する七つの指標は26日現在、「病床占有率」(74.2%)、「療養者数」(356人)、「直近1週間の新規感染者数」(242人)の3指標で第4段階となっている。

 県はこれまで特定地域などにピンポイントで対策を促す「注意報」を4回出したが、感染者の減少につながっていない。

 クラスター(感染者集団)も発生していることなどから、県民や事業者に感染防止対策を徹底するよう「警報」を出すことを決めた。

 警報では、飲食は5人未満の少人数で、2時間以内で済ませ、深酒やはしご酒を控えるよう適度な酒量を呼び掛けている。玉城知事は「心掛ける、というよりも必ずそのようにしていただきたい」と強調した。