第14代外務省沖縄担当大使に就任した。外交官として中東への赴任が多く、初めての沖縄勤務だ。「さまざまな方と話し、意見を聞きたい」と語る。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、着任レセプションは開催できなかったが、関係機関をあいさつで回っている。来県そのものも、10年ほど前に1度、家族と観光で訪れて以来だという。「沖縄のことはまだ分かっていない」「土地勘もない」と話しながらも「勉強させていただいているところだ」と意欲を見せた。
2022年開催予定の第7回世界のウチナーンチュ大会に向け、県内では準備が始まっている。
各国の県系人同士がつながる世界のウチナーンチュネットワークのことを聞き、「中東地域の出身者や関係者らも各国でコミュニティーをつくって互いを助け合っている」と思いをはせた。
シリアやクウェート、イラク、イスラエル・パレスチナ、エジプトなど中東各国で勤務した。
これまでの勤務について「中東地域でも現地の人から直接話を聞くうちに本音で話してくれて実態が分かることがあった」と語る。その経験を生かしたい考えだ。
1985年の入省で、海外勤務の方が長い。10年越しの2度目のイラク赴任で大使。在イラク大使館ではヒカンザクラを育てていた。東京大卒。大臣官房審議官を経て2018年8月から駐イラク大使。大使を務めるのは沖縄が2カ所目。60歳。高知県出身。