沖縄尚学の理事長提訴 学校側が保護者に説明会


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
沖縄尚学高校・付属中学校

 那覇市国場の沖縄尚学高校・付属中学校を運営する学校法人「尚学学園」の副理事長だった名城政一郎さん=当時(62)=が自らの命を絶ったのは、父親で理事長の政次郎さん(89)らによるハラスメントが原因として、政一郎さんの長男らが損害賠償を求め提訴したことを受け、同学園は26日夜、同高校・中学校に通う生徒の保護者を対象に、初めて説明会を開いた。政次郎さんの代理人弁護士によると、学校側は訴訟の請求内容や今後の学校運営の方針について説明した。

 非公開の説明会には保護者ら400人超が参加した。代理人弁護士が、訴訟の請求内容や裁判に至るまでのやり取りなどを説明。また、学校側は英語教育の重視やボランティア活動、空手など、これまで行ってきた学校運営を継続する方針を説明したという。

 出席した保護者によると、保護者からは子どもたちの心のケアや、沖尚が築いてきた伝統を今後どう建て直していくのか、裁判への今後の対応について質問があったという。