障がい者の「働く」考える 就労現場の課題、工賃アップの取り組み紹介 北谷町


社会
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障がい者の就労について意見を交わす登壇者=26日、北谷町のザ・ビーチタワー沖縄

 【北谷】障がい者の就労について討議する「就労サミット2020」(主催・医療法人一灯の会、中部地区障害者就業・生活支援センター花灯)が25、26の両日、北谷町のザ・ビーチタワー沖縄で開かれた。関係者が四つの分科会で就労現場での課題を議論し、シンポジウム「働くと生活を考える」で意見を交わした。

 岡山県総社市の片岡聡一市長は基調講演で、新型コロナウイルス感染拡大防止と障がい者の工賃向上を目的に「総社デニムマスク」の生産を始めた経緯を紹介した。現在は沖縄の作業所利用者らもこのマスクを作っている。「今後も障がい者の生活の質の向上に、沖縄とともに取り組みたい」と述べた。

 分科会は農業と福祉の連携、引きこもり支援、性暴力被害者支援などのテーマで参加者が話し合った。シンポジウムで分科会の議論が報告された。厚生労働省職業安定局障害者雇用対策課の小野寺徳子課長が「当事者の特性を踏まえ、柔軟な働き方を可能とする制度作りを今後も検討すべきだ」などと述べた。

 開会セレモニーでは、総社デニムマスクとかりゆしウエアなどのファッションショーもあった。