全日本卓球ジュニア県予選 女子、小6の熊田が初優勝 男子、牧志(宮古高)も初の頂点


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 全日本卓球選手権(ジュニアの部)県予選は25日、うるま市石川体育館で行われ、男子は牧志侑武(宮古高)が、女子は熊田陽花(琉球レオフォルテJr)が決勝リーグでそれぞれ3勝し、初優勝した。男女優勝者と男子2位の久保田新望(那覇高)、女子2位の熊田陽茉梨(琉球レオフォルテJr)は天皇杯・皇后杯全日本選手権(21年1月11~17日、大阪府)の出場権を得た。

◆熊田、中学の姉や高校生を撃破

 

女子決勝リーグ 強烈なフォアハンドを放つ琉球レオフォルテJrの熊田陽花=25日、うるま市石川体育館

 女子決勝リーグ。熊田陽花(琉球レオフォルテJr、知念小6年)は練習でもほとんど勝ったことのない2学年上の姉、陽茉梨から公式戦で初白星を挙げると、最終戦で高校生も退け優勝した。「陽茉梨に勝てて自分でもびっくりした」と屈託のない笑顔を見せた。

 初戦の陽茉梨との対戦は1―2で追い込まれたが、癖が分かっていることもあり、冷静だった。サーブをうまく処理されポイントを奪われることが多かったため、ラリーでつなぐことを意識。流れを変えて逆転勝利した。

 リーグ最終戦は9月の県高校新人の優勝者、友寄綾香(普天間高)と当たった。バックハンドで無回転の球を打ち込み、甘い返球をフォアハンドで強打した。3―0で快勝し「思い通りのプレーができた」と納得顔だった。

 「県外の同年代の友達が全日本の予選を通過していると聞いて悔しいと思っていた」と全日本初出場を喜ぶ。「緊張すると思い切りプレーできない。たくさん練習してどんな球も返す自信をつける」と頼もしい言葉で躍進を誓った。

◆牧志、台上の技術成長 全試合ストレート勝ち

決勝リーグ 素早い攻めを見せる宮古高の牧志侑武

 男子の牧志侑武(宮古高)は全試合3―0のストレート勝ちで全日本選手権県予選での初優勝を決めた。9月の県高校新人の団体、個人単複の3冠に続き、牧志は「ストレート勝ちして気持ちがいい」と笑顔を見せた。

 2勝同士で迎えた久保田新望(那覇高)との最終戦。「先手を取る」と早い展開を心掛けた。久保田が繰り出す台上で止める技「ストップ」に、攻撃的バックハンドの「チキータ」などで対抗し、第3ゲームは11―0で快勝。9月の大会から台上の技術を特訓してきた成果が表れた。

 全日本選手権は初の出場となる。初戦突破を目指して「フォアハンドに課題がある。優勝に満足しないで技術を磨く」と準備を積む。