動物の餌代に支援を 沖縄こどもの国、目標は1970万円


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クラウドファンディングによる動物の支援を呼び掛ける沖縄こどもの国の翁長朝総務企画課長(右)ら=28日、沖縄市の同園

 【沖縄】沖縄市の動物園「沖縄こどもの国」(神里興弘園長)は28日、飼育する動物の餌代の支援を募るためのクラウドファンディングを開始した。新型コロナウイルスの影響による入場者数の激減で売り上げが落ち込み、飼料費がかさんでいるという。目標金額は1970万円で、1年間の飼料費に活用する。支援者にはオリジナルグッズや飼育員によるオンラインツアーのほか、1日限定で沖縄こどもの国の国王になれる権利などを贈る。

 同園の2020年度上半期(4~9月)の入場者数は7万7907人で、前年同期(26万5736人)から70・7%減少した。入場料などの収入は前年同期と比べ、約1億2千万円減少する見込み。

 新型コロナ感染拡大に伴う臨時休園中も動物の飼育は欠かすことができず、飼料費などの出費がかさんだ。ゾウは1日当たり牧草約100キロ、ライオンなどの肉食動物は馬肉や鶏肉など約6キロを消費するという。大宜見こずえ動物園課長は「動物の健康のためにも支援していただきたい」と話した。

 支援はクラウドファンディングサイト「READYFOR」で受け付けている。期間は12月25日まで。問い合わせは(電話)098(933)4190。