【中部】新型コロナウイルスの感染拡大で自粛生活を送る人たちを励まそうと、県立中部農林高校の生徒らが27日、沖縄市内の高齢者やこども食堂にマリーゴールドの苗約100株を贈った。「大変な毎日が続きますがSmile(スマイル)で過ごしてください」など、手書きのメッセージも添えられた。
3年生の選択授業「生活支援技術」の一環で、生徒らが7月ごろに種まきを行った。9月の世界アルツハイマー月間に合わせて、認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジ色の花を選んだ。12月ごろには花が咲くという。
当初はボランティア活動などを通して交流を深める予定だった。新型コロナの感染拡大で校外活動ができなくなったため、長引く自粛生活で不安を抱える人たちを励まそうと、意見を出し合った。
苗を受け取った仲眞美津さん(97)は「ありがとうね。もらった花は玄関に植えるね」と目を細めた。「学校に来られたことも喜ばしい」とも話し、外出を楽しんだ様子だった。園芸科の仲眞龍さん(17)は「毎日花を育てながら長生きしてほしい。認知症を学ぶきっかけにしたい」と話した。