新しい旅の形、沖縄から世界へ発信 ツーリズムEXPO開幕


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
多くの企業関係者が集まり開幕したツーリズムEXPOの展示商談会場=29日午後3時半ごろ、宜野湾市真志喜の沖縄コンベンションセンター展示棟

 沖縄初開催となる旅の総合イベント「ツーリズムEXPOジャパン 旅の祭典in沖縄」(主催・日本観光振興協会、日本旅行業協会、日本政府観光局)が29日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した。新型コロナウイルス感染症の影響で海外からの参加が制約されるなど規模が縮小となったものの、ウィズコロナ時代の旅の形やMICE開催のモデルを沖縄から世界に発信するため、感染症対策を導入するなどして開催にこぎつけた。11月1日まで。
 
 同時開催イベントとして、沖縄のリゾート環境と最新テクノロジーが融合した新たな産業の可能性を示す「リゾテックオキナワ おきなわ国際IT見本市」も29日に開幕した。

 昨年の大阪に続き地方開催となった今年のツーリズムEXPOは、「旅のチカラで日本、世界を元気に!」がテーマ。開会式で日本観光振興協会の山西健一郎会長は「世界的な危機を一刻も早く乗り越え、国際交流の世界的な復活に向けたメッセージを沖縄から世界に発信したい」とあいさつした。

 初日は、各国の駐日大使らが参加してフォーラムやセミナーも催された。30日まで業界関係者による商談展示会、31日と11月1日は一般入場日となる。

 会場は新型コロナ対策のため、当初予定の800ブースから390ブースに出展数を減らし、来場見込みは4日間で延べ2万2000人とした。

 入場は完全予約制を導入し、事前に登録申請をして発行されたパスを入り口で提示する必要がある。例年各国から観光大臣を招いているが、渡航制限があるためビデオメッセージに切り替えた。

 ツーリズムEXPOジャパン2020実行委員会の〓橋広行委員長は「(実会場とオンラインを併設した)ハイブリッド型のビジネスモデルをどう構築するかが課題だ。新しいツーリズムの形をしっかり発信していく」と話した。

※注:高橋広行委員長の「高」は旧字体