芸能・文化

文化財の保存や活用方法を話し合う 世界遺産サミット開幕 那覇市

文化財の管理と防災について意見交換する第7回世界遺産サミットの分科会「世界遺産の保全について」の参加者ら=29日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

 世界遺産登録の文化財がある自治体の首長や関係者らが、保存や活用方法を話し合う第7回世界遺産サミット(世界遺産登録20周年記念事業実行委員会主催)が29日午後、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館で開幕した。30日まで。沖縄開催は初めて。第1日は三つの分科会がテーマ別に意見を交換した。

 世界遺産の日々の管理と防災がテーマの分科会には約30人が参加。文化財が被害を受けた際の対応や、防災・防火の取り組みなどを報告した。文化的な価値を損なわずに、災害安全性と活用の可能性を高めることの重要性を確認した。

 法隆寺のある奈良県斑鳩(いかるが)町文化財活用センターの平田政彦さんは、法隆寺金堂が1949年、修理工事の最中に焼失してから防災の取り組みが強化されたことを紹介。

 「消火設備は丁寧に整備され、消火栓も整っている。修理工事中に火災が発生しても既存設備が機能する」と話した。

 首里城公園を管理する沖縄美ら島財団事業課長の上江洲安亨さんは、首里城が昨年10月31日に焼失したことに触れ「世界中を騒がせ心配をかけた」と謝罪した。その上で「年に2回、消防訓練をしていたが防げなかった」と報告した。収蔵庫内の美術工芸品などは県内の博物館同士の連携で円滑に保護できたことを説明した。

 勝連城跡のあるうるま市教育委員会の横尾昌樹さんは、2010年の地震で城壁の一部が崩落したことを話した。「初動が大事。被害を最小限化し二次災害を回避できるよう防災手順を確認している」と報告した。

 第2日の30日は宜野湾市のラグナガーデンホテルで本会議を行う。



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