首里城再建のシンポ 高良倉吉氏、安里進氏が登壇へ 大龍柱の向きなど議論


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高良 倉吉氏
安里 進氏

 沖縄県民主体の首里城再建を求める研究者らでつくる「首里城再興研究会」が11月22日に主催する首里城再建に関するシンポジウムに、国の「首里城復元に向けた技術検討委員会」委員長の高良倉吉琉球大名誉教授と、委員の安里進県立芸大名誉教授が登壇する。登壇を求める同研究会の要請書を受け取った両氏が28日、同研究会に参加の意向を伝えた。

 シンポジウムでは大龍柱の向きや美術工芸品の復元など、首里城再建の課題を幅広く議論する。

 検討委は2体の大龍柱について「向かい合わせ」を前提に再建の検討を進めている。再興研究会のメンバーで、1992年の再建の際、大龍柱の復元に携わった西村貞雄琉球大名誉教授は「正面向き」が正確だとしている。西村氏も登壇する見通し。

 本紙の取材に高良氏は「龍柱については必要があれば資料を示しながら説明したい」、安里氏は「首里城に関し総合的な議論になる」と話した。