下地氏、復党願を提出 自民県連、対応協議へ


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自民党県連に復党願を提出後、記者団の取材に応じる下地幹郎衆院議員=30日、那覇市の自民党県連会館前

 15年前に自民党を離党した下地幹郎衆院議員(59)=無所属=は30日、那覇市の自民党県連会館を訪れ、同党への復党願を提出した。復党願提出後、下地氏は記者団の取材に「保守合同してオール沖縄に対抗できる保守中道勢力をつくりたい」と述べた=写真。一方、次期衆院選沖縄1区からの出馬については「今は復党が認められるかどうかの段階だ。(候補者)調整が行われるなら、見守っていきたい」と述べ、1区からの出馬にこだわらない考えを示した。

 下地氏の復党願を受け、自民党県連は近く、役員会や議員総会などで対応を協議する。その後、復党願に対する県連の考えをまとめ、党本部に報告する。党本部は県連の意向などを踏まえ、復党の可否について判断する。

 県連に提出した復党願では、下地氏が政治の師と仰ぐ、故山中貞則沖縄開発庁長官の「教えの原点に立ち返り、自民党への復党を果たし、県連の皆さまと共に組織の一員として保守中道勢力の結集を実現し、悲願の県政奪還へ向け、身命を賭して頑張る決意だ」と明記した。

 下地氏は1996年の衆院選で、自民党公認候補として初当選。浪人中の2005年、前年の参院選で党公認候補を支援しなかったことなどを理由に「離党勧告」処分を受け、自民党を離党した。

 県連には下地氏のほか、儀間光男前参院議員と當山護後援会会長も同行した。