首里城の復興が見える3施設をきょう公開 大型映像や展示


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被災した獅子瓦などが展示された首里城復興展示室=30日午後、那覇市の首里城公園

 県と沖縄美ら島財団、沖縄総合事務局国営沖縄記念公園事務所は30日、「見せる復興」に向けて、有料区域内の首里城復興展示室と世誇殿の大型映像設備、女官居室の3施設を報道陣に公開した。いずれも31日から一般公開する。

 首里城復興展示室では、デジタルサイネージ(電子看板)で正殿復元の工芸技術などを紹介する。正殿の屋根にあった獅子瓦の一部や残存する奉神門の瓦なども展示し、復元過程に合わせ内容を随時更新する。

 世誇殿では、大型ディスプレーで焼失前の正殿や歴史を紹介する3種類の映像を上映する。首里城遺構を映像で立体的に見ることもできる。11月中旬には、首里の街並みの変化をタッチディスプレーを使い体験できるVR(仮想現実)も設置予定だ。

 休憩所として利用できる女官居室は、イートインスペースや飲食物、土産品を取り扱う売店が整備されている。