嘉手納F15部品紛失「安全管理に疑念」 沖縄県が抗議、情報提供求める


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 日米共同訓練に参加中の米軍嘉手納基地所属F15戦闘機から油圧オイル用キャップがなくなったことを受け、県基地対策課の城間敦副参事は30日、嘉手納基地の第18航空団と沖縄防衛局に対し電話で「航空機に関連する事故は県民に大きな不安を与え、一歩間違えば人命に関わる重大な事故につながる」と抗議した。再発防止に向け、原因究明と安全管理の徹底を求めた。

 8月にも嘉手納基地所属F15から部品落下事故があったことに触れ「数カ月のうちに新たな事案が発生したことは極めて遺憾で、米軍の安全管理体制に疑念を抱かざるを得ない」と指摘した。

 米軍には実効性のある再発防止策を早急に講じることを、防衛局には米軍への働き掛けを要請した。今回の原因が分かり次第、速やかに情報を提供することも求めた。

 日米共同訓練は宮崎県の航空自衛隊新田原基地を中心に実施されており、嘉手納基地から12機のF15と兵士ら約200人が参加している。九州防衛局によると、29日に部品の逸失について情報が入ったが、30日夕までに米軍から詳しい情報は提供されていない。