くらし

100年後の首里城のために…7000本超すチャーギ植樹 オリオンビール「県民との約束」

首里城の材料にするために植えられたチャーギ(イヌマキ)の木を手入れするオリオンビール社員ら=10月14日、今帰仁村内

 首里城再建支援の一環として、オリオンビール(早瀬京鋳社長)が取り組むチャーギ(イヌマキ)の植樹が7千本を超え、大きいもので約150センチに成長している。100年先に首里城の材料として活用してもらおうと育てるチャーギは、オリオンが首里城再建に関わり続けるという「県民との約束」(早瀬社長)と位置付ける。今後も、チャーギの育樹を通し、企業として息の長い支援を続ける考えだ。

 チャーギはシロアリに強く、沖縄の風土に適した木材とされる。オリオンは将来にわたって首里城の修復などに役立てるなど、持続可能な文化継承を目的に育樹を進めてきた。

 昨年10月31日の首里城焼失後、首里城復興支援缶を発売し、1本につき3円を積み立ててチャーギの管理などに充ててきた。取り組みには県民の共感も広がり、2019年度は売り上げから約544万円を積み立てることができたという。20年度も同規模の積み立てを目指している。

 今帰仁村内にある1万2千平方メートルの広大な土地に植樹された「県民と育てるチャーギ」は今年10月時点で、約7280本。春先にガの幼虫がつくこともあったが、職員が丁寧な手入れを続け、20~30センチほどだった小さな苗木の多くは順調に育っている。10月14日には早瀬社長ら職員約30人が畑を訪れ、雑草の除去など手入れをした。

 チャーギを管理するオリオン嵐山ゴルフ倶楽部の伊良波幸夫支配人は「生育はいい方だと思う。病気に気を付け、しっかりと大きく育てていきたい」と語った。早瀬社長は「オリオンらしい、長きにわたって『首里城を忘れない』という社会貢献だ。次の世代に引き継いでいく責任も感じている」と力を込めた。

 (池田哲平)



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