自作お守りで首里城再建へ寄付 首里高クラフト部、1年かけ製作 教職員らに販売


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約1年かけて手作りしたお守りを教職員に販売する首里高クラフト部のメンバーたち=29日、同校

 首里高校のクラフト部に所属する染織科の生徒4人が、首里城再建に向けて寄付しようと、放課後にお守り2種を手作りし、10月29日に同校の教職員らに販売した。約3万円を売り上げ、30日、首里城公園(沖縄美ら島財団)に寄付した。焼失した文化財の修復や復元に活用される見込み。

 4人が作ったのは手織りの布を使ったお守りの「マース袋」と「サングヮー」。昨年の火災直後に話し合い、2年生の黄金蒼生(きがねあおい)さん(17)、金城佑佳さん(16)、與那嶺莉来(りこ)さん(17)、川﨑結(ゆう)(17)さんが昨年11月から製作を続けた。

 黄金さんは「染色を学んでいるので、正殿だけでなく保管されていた文化財も焼失したことがショックだった。新型コロナウイルスの影響で作業が止まったこともあるが、無事完成して安心した」と話した。

 部顧問の小高愛教諭は「生徒が自ら企画して取り組んで頼もしかった」と話した。販売会では教職員が「かわいい」などと喜び、次々とお守りを購入していた。