重量挙げ永山、2種目で県高新V 1カ月で全種目の記録更新 県高校新人大会


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
男子67キロ級 スナッチ98キロ、トータル225キロで県高校記録を塗り替えた永山盛耀(糸満)=31日、豊見城高校体育館

 県高校新人大会は31日、柔道や体操、バスケットボールなど14競技が各地で行われた。重量挙げ男子67キロ級で永山盛耀(糸満2年)がスナッチ98キロ、トータル225キロの2種目で県高新で優勝。相撲は中部農林が団体5連覇を果たした。個人も全4階級で中部農林勢が優勝した。レスリング学校対抗戦は北部農林が制した。剣道は男女個人があり、男子で興南1年の大道祐京、女子は小禄2年の柏木心が初の頂点に立った。ソフトテニス団体は男子が名護、女子は八重山がそれぞれ2連覇した。柔道団体は沖縄尚学が男女同時優勝。卓球はダブルス決勝があり、男子は兼島幸祐・牧志侑武組(宮古)、女子は友寄綾香・平良百喜組(普天間)が栄冠を手にした。新体操はコザが優勝した。

仲間の存在も力に
 (豊見城高体育館)

 男子67キロ級の永山盛耀(糸満2年)がスナッチ98キロ、トータル225キロの県高新で堂々の優勝を果たした。10月11日の個人選手権でジャーク129キロの県高新を出しており、1カ月の間に全種目の記録を塗り替えた。

 「記録はまだまだ伸ばせる自信がある。スナッチ110キロ、ジャーク140キロを12月までに達成したい」と頼もしく語る。

 仲間たちの存在も大きい。部員は男子1、2年生各5人ずつの10人、女子3人の合計13人。筋力トレーニングや実践練習の中で「互いに声を掛け合うことがモチベーション維持につながる」とチームで個々の力を伸ばしてきた。

 永山は県内では敵なしだが九州、全国を見据えると課題もある。照屋智康監督は「フォームもほぼ完成しているが、勝負どころでぽろっとミスが出る。出だしも重要で1本目を失敗しないよう成功率を上げる必要がある」と気を引き締め直した。 (大城三太)

新垣 璃恩

記録はまだ伸びる

 男子73キロ級で全種目を大会新で優勝した糸満2年の新垣璃恩(りおん) 自己ベストはスナッチ92キロ、ジャーク110キロだが膝のけがで重さを下げて臨んだ。6回とも全て成功させることできてよかった。記録はまだまだ伸びているので九州に向けて頑張りたい。

女子55キロ級 スナッチ63キロ、ジャーク77キロ、トータル140キロで自身の持つ大会記録を更新した豊見城2年の與那嶺莉乃

悔しさ原動力 連覇つかみ涙 女子55キロ級・與那嶺莉乃

 ○…女子55キロ級で與那嶺莉乃(豊見城2年)が悔しさを原動力に連覇を果たした。自身の大会記録を塗り替えての勝利だった。
 10月の個人選手権でライバルの米増希々花(糸満2年)に敗れ、2位に甘んじた。「ずっと勝てていた相手に負けた。悔しくて悔しくて、次の日から猛練習した」と、雪辱を果たしうれし涙がこぼれた。一方の米増は表彰台で人目をはばからず悔し涙を見せた。
 ライバルの存在が競技を熱くした。與那嶺は「勝負どころで力を発揮できない時があるので、メンタルを強くしたい」と飛躍を誓った。

 【男子】
▽55キロ級 (1)前泊虎志郎(宮古)トータル147(スナッチ67、ジャーク80)(2)川村佑斗(糸満)116(53、63)(3)國吉蓮(南部工)81(35、46)
▽61キロ級 (1)荷川取大翔(宮古)168(76、92)(2)上原士尚(南部工)167(76、91)(3)島根晟帆(糸満)127(57、70)
▽67キロ (1)永山盛耀(糸満)225=県高新(98=県高新、127=大会新)(2)與那覇紫元(宮古)178(78、100)(3)田澤俊怜(宮古)171(74、97)
▽73キロ級 (1)新垣璃恩(糸満)198=大会新(90=大会新、108=大会新)(2)仲地鈴玖(辺土名)117(47、70)(3)元澤大樹(南部農林)101(45、56)

 【女子】
▽45キロ級 (1)大城夢乃(本部)68(30、38)(2)村山晴花(嘉手納)66(30、36)(3)古堅愛美(嘉手納)44(21、23)
▽49キロ級 (1)上原久琉美(豊見城南)110=大会新(51=大会新、59)(2)宮城葵(沖縄工)100(42、58)(3)喜屋武柚希(本部)93(43、50)
▽55キロ級 (1)與那嶺莉乃(豊見城)140=大会新(63=大会新、77=大会新)(2)米増希々花(糸満)133(60、73)(3)玉城帆波(辺土名)95(40、55)