知事、交流推進に意欲 タイ大使、長野知事と会談


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
タイのシントン・ラーピセートパン大使(左)に琉球漆器の飾り盆を手渡す玉城デニー知事=10月30日、県庁

 玉城デニー知事は10月30日、県内で開催された旅の総合イベント「ツーリズムEXPOジャパン 旅の祭典in沖縄」への参加や視察のため来県した駐日タイ特命全権大使や長野県知事と県庁で相次いで会談した。

 同日午前10時に玉城知事を訪ねたタイのシントン・ラーピセートパン大使は「昨年10月31日の着任で、首里城の火災があった日の朝に羽田(空港)に着いた。ニュースを見て驚いた」と振り返り、復興を願った。

 玉城知事は「タイと沖縄は泡盛を通じた長い歴史がある」などと応じ、新型コロナウイルスの流行が収束した後は「沖縄が日本のアジアとの玄関口となり交流を再開したい」と語った。

阿部守一長野県知事(左)から名産の「シャインマスカット」を贈られる玉城デニー知事=10月30日、県庁

 その後、玉城知事は阿部守一長野県知事と面談した。阿部知事は修学旅行で長野県から多くの高校生が沖縄県を訪れているとし「若い世代の交流は未来に向けて希望になる」と話すなど、観光業が盛んな両県相互による観光振興などを呼び掛けた。玉城知事は長野県へ修学旅行に行く学校が11校程度にとどまると説明し「緑豊かで四季が感じられる長野県との子どもたちの交流を、定期的にしていきたい」と応じた。