レスリング・大城(北部農林) 夏の雪辱、65キロ級制す 県高校新人大会


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 県高校新人大会は1日、体操、ハンドボールなど13競技が行われた。レスリング団体は北部農林が6連覇を果たした。


攻め進化 総体の雪辱

65キロ級 相手の背後を取り攻撃のタイミングを見計らう大城祐人(北部農林)=1日、南風原高校

 北部農林2年の大城祐人が7月の県総体個人戦の借りを返した。65キロ級の宿敵・徳比嘉未仁(南風原2年)を2―0の判定勝ちで破ると、総当たり戦で5戦全勝して王座に就いた。

 左腕を相手の脇に差し込む攻めを得意としていたが、総体では徳比嘉に攻略された。差し込んだ腕で相手の体を起こそうと伸び上がる瞬間を狙われ、カウンター気味のタックルで右足を取られ負けにつながった。敗戦を機にフットワークの軽さを生かした動きをさらに研究。前後左右への動きを織り交ぜ、攻めパターンを増やした。

 実戦でも無理に差し込みを狙わず揺さぶりを多用した。組み合いから徳比嘉の右脇下を反転するようにかいくぐり、背後を取って2点を奪うことに成功し、勝ちにつなげた。

 しかし学校対抗戦での徳比嘉との対決では慎重になりすぎたのが裏目に。敗れてしまい「2年になってからは1勝2敗」と悔しさもある。今後も県内大会での巻き返しを狙いつつ「まずは九州でトップになれるよう技を磨いていきたい」と目標を明確に定めた。

 (謝花史哲)