古蔵中が隣接する協同病院に「ありがとう」 病院も返礼 心温まるやりとりが話題に


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古蔵中学校の窓に貼られた応援のメッセージ=10月30日、那覇市古波蔵

 那覇市立古蔵中学校の体育館の窓に、隣接する沖縄協同病院に向けて「医療従事者の皆様 いつもありがとう」とのメッセージが掲示されている。病院側も同校や企業などのさまざまな支援に対して「応援ありがとう」という懸垂幕を外壁に設置し、温かなやり取りが話題になっている。

 体育館にメッセージを掲示したのは2年1組の生徒たち。担任の城間祥平教諭が「医療従事者のために何かできないか」と考え、生徒たちに提案した。クラス全員でメッセージを書き、9月24日に貼った。

沖縄協同病院の外壁に掲げられた「応援ありがとう!」の幕=10月30日、那覇市古波蔵

 沖縄協同病院の伊泊広二院長は古蔵中の宮良安剛校長にお礼の電話をし、病院も10月12日に懸垂幕を設置した。同病院の松田南海男(なみお)事務次長は「温かな手書きのメッセージで職員の励みになった」と感謝した。

 2年1組の長嶺悠人さんは「最前線で頑張る方々に感謝を伝えたかった。クラスが団結するいい機会にもなった」と振り返った。高江洲奈穂さんは「大人から反響があり、行動すれば返ってくると分かった」と喜んだ。池間羽美(うみ)さんは「こういう時だからこそ協力し合いたい」と話した。

 城間教諭は「生徒たちには世の中に目を向け、行動を起こしてほしい。感謝の気持ちを忘れずにいてほしい」と話した。