国吉(北中城)が2年男子形V 嘉手納は女子団体組み手2連覇 空手・県中学新人大会


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2年男子形決勝 キレのあるスーパーリンペイを演武する凜道場の国吉宗真=10月31日、うるま市具志川総合体育館(又吉康秀撮影)

 空手道の第23回県中学生新人大会・彩の国杯第15回全国選抜県予選は10月31日、うるま市具志川体育館で行われ、2年男子形で国吉宗真(北中城中)が昨年の1年個人形に続いて優勝した。同女子は平田彩華(高江洲中)が優勝した。2年男子組手は座安礼揮(嘉手納中)が制した。女子団体組手は嘉手納中が2連覇した。

決勝で渾身のスーパーリンペイ
 

 2年男子形決勝ラウンドは渾身(こんしん)のスーパーリンペイを披露した国吉宗真(北中城中)が23・28で優勝した。「絶対勝つではなく、いつも通りいった」と平常心で挑んだことが功を奏した。

 1カ月前から週6日間、道場で自分を追い込み、自信を深めてきた。第1ラウンドは最も得意なセイエンチンを演武し、22・84で1位通過。第2ラウンドのニーパイポも「1カ月で100回以上やった」と23・20で他を圧倒した。

 決勝ラウンドのスーパーリンペイ。出だしの三段突きは重厚さを意識し、四方への連続突きはキレやスピードのみならずパワーも十分だった。終盤の見せ場の二段蹴りは「ビタッと決まった」。

 今年は全国大会が中止になったが、来年3月に埼玉県での彩の国杯が控える。目標の全国制覇に向けて「今の形に満足せずさらに仕上げていく」と気合十分だ。
 (古川峻)


嘉手納、全試合ストレート勝ち
 

女子団体組手決勝 中段突きでポイント奪う嘉手納中の中堅・徳里夏帆(左)

 女子団体組手で嘉手納が2連覇した。全試合2―0でストレート勝ち。中堅の徳里夏帆(2年)は「(新チームになり)先輩がいない不安があったけど優勝できてよかった」とほっとした様子だった。

 先鋒(せんぽう)の藤護哩子(1年)は「相手に飲まれない」と相手の出方をうかがいながらカウンターで突き、勝利した。徳里につなぎ「勝ってくれる」と優勝を確信した。

 徳里は先取されたが「先輩として勝たないといけない」と冷静さを保った。積極的に手数を出して6―2で圧勝した。

 県中学総体に向けて徳里は「もっと絆を深めて、皆で勝ちたい」と意欲を見せた。


座安、ライバルから初勝利
 

2年男子個人組手決勝 気迫あふれる突きを放つ嘉手納中の座安礼揮(右)

 2年男子個人組手の座安礼揮(嘉手納中)は、昨年決勝で敗れた當山泰生(伊良波中)に3―1で勝利し、優勝を決めた。中学に上がって以降、ライバルからの初勝利で「めちゃめちゃうれしい」と破顔した。

 1カ月前の試合で當山に敗れた時の反省を生かした。「中途半端に出たらやられる」と、圧力をかけつつ、間合いを取った。「相手がじれて出てきたところで打つ」とカウンターを決めていった。

 今後は待ち構えて勝つのではなく、積極的に攻めて勝利するような圧倒的な実力をつけたいという。全国大会へ「一戦一戦勝ち進んで、ベスト4以上を目指す」と意気込んだ。