沖縄県産シューズで全国挑む デザイナーの赤嶺さん 展覧会に石垣牛サンダル


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
石垣牛を使った自作のサンダルをアピールする靴デザイナーの赤嶺勤さん=10月25日、東京

 【東京】県産シューズを全国区に―。県出身の靴デザイナー・赤嶺勤さん(64)=那覇市首里=が10月24、25日に東京・南青山で行われた国産皮革・革製品のPRイベント「レザーワールド2020」(一般社団法人日本皮革産業連合会主催)に、県産の石垣牛の皮革を使ったサンダルを出展した。

 フォーマルな雰囲気の革靴を半分に切ったようなユニークな形状で、赤嶺さんは「島草履感覚でおしゃれを楽しめるようにと思って作った」と笑う。

 赤嶺さんは首里高校卒業後に上京。デザイナーとして、「コム・デ・ギャルソン」や「ヨウジヤマモト」などのシューズ製造にも携わった。1989年には渡仏し、現地で自身がデザインした靴と帽子を販売するショップを営み、94年からは拠点を米ニューヨークに移すなど国内外で活躍してきた。昨年からは故郷の沖縄に戻り、石垣牛の皮革を使ったブランド立ち上げの準備を進めている。

 赤嶺さんは「資金はクラウドファンディングで募るつもり。今回出展したシューズもそうだが、意識したのは沖縄の中高年男性。うちなーのおじさんたちが、気軽にドレスアップできるような靴作りを目指します」と声を弾ませた。