サトウキビの搾りかす(バガス)を使った商品を展開するRinnovation(東京都)と、ソフトウエア開発のokicom(宜野湾市)は、バガスでできたかりゆしウエアのシェアリングサービスを行っている。沖縄県内ホテルと連携し、フロントで観光客や出張客に貸し出す。循環型で環境に配慮した、持続可能なサービスを目指す。
現在は実証段階で、那覇市牧志のホテルストレータ那覇で1日千円(税込み)の料金で貸し出している。来年4月から本格導入を計画している。
かりゆしウエアは旅行客にも人気があるが、県内で購入して着用した後は、タンスの肥やしになることが多い。シャツを共有することで廃棄を減らし、環境負荷の低減を図る。
シャツにあるICタグにスマホをかざすと、流通情報や何人が着用し、どれだけの二酸化炭素が削減できたか確認できる。サトウキビ産業を学べるコンテンツも用意する。
okicomの小渡晋治常務は「一歩深く沖縄に関われるはずだ」とし、利用を呼び掛けた。