男子・美来工科、女子は西原が頂点 バスケ県高校新人大会


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11年ぶり2度目の優勝を果たした美来工科のメンバーら
2年ぶり8度目の頂点に立った西原のメンバーら

 県高校新人大会は3日、4競技が行われた。バスケットボール男子は美来工科が11年ぶり2度目、女子は西原が2年ぶり8度目の頂点に立った。

◆美来工科 安定的プレー、常にリード

美来工科―興南 第3Q、ドリブルでゴール下に切り込んでシュートを決める美来工科の上間玖龍=3日、沖縄市の県総合運動公園体育館(大城三太撮影)

 粒ぞろいの美来工科が個々の技量をいかんなく発揮した。どの選手も得点できる安定的なプレーで常にリードを保った。

 島袋王鳳主将が司令塔として試合を組み立てた。168センチと小柄ながら上背のある興南に当たり負けしなかった。大きな武器は個人技。好機とみるや俊敏性を生かしたドリブルで切り込む。フェイントを織り交ぜたプレーで得点を重ね周囲をどよめかせた。

 同じく攻撃の軸となったのが上間玖龍。切れのあるドリブルで相手を振り切り確実に得点を奪った。パスを選択してマークを外しつつ、個人技も絡めてしたたかに攻めた。身体能力の高さを評価されている1年生の佐渡山楓も要所で得点し、勢い付けた。

 宇地原尚彦監督は「高さはないが能力のある選手がそろっている。挑戦者の気持ちを忘れずこれからも戦う」と語る。指導者として初の頂点に「バスケ漬けで家を空けてばかりいるので、家族に一番感謝したい」と感慨深げだった。
 (大城三太)


◆西原 劣勢から逆転劇

 

西原―那覇商 第3Q、ドリブルで相手を抜き去る西原の宮里綺羅乃

 西原が劣勢から逆転勝利をつかんだ。原動力となったのは1年生だった。

 第4クオーター、宮里綺羅乃が3点シュート2本を放り込むと2度もらったフリースローも確実に決めて逆転に貢献した。「仲間からの声掛けが自信につながった」という榮門由華は試合を通して踏ん張りどころで得点。劣勢の場面で流れを引き寄せた。

 最後は那覇商のシュートミスも重なり、最大12点差をひっくり返し、辛くも1点差で逃げ切った。

 磯本愛思主将は「優勝はできたが、いい内容ではなかった」と喜びと反省が入り交じった表情だった。


 (県総合運動公園体育館)
 【男子】
▽準々決勝
興南 83―61 名護
コザ 79―58 小禄
豊見城 73―50 宜野湾
美来工科 101―43 那覇

▽準決勝
興南 91 25―19 77 コザ
      16―16
      24―20
      26―22

美来工科 71 17―11 67 豊見城
        13―17
        26―18
        15―21

▽3位決定戦
豊見城 92 20―11 57 コザ
       22―14
       13―20
       37―12

▽決勝
美来工科 84 23―12 66 興南
        20―11
        24―20
        17―23

 【女子】
▽準々決勝
西原 95―62 小禄
那覇 104―38 北谷
那覇商 94―34 前原
糸満 57―49 普天間

▽準決勝
西原 88 23―23 81 那覇
      19―16
      22―16
      24―26

那覇商 80 25―19 69 糸満
       17―11
       18―18
       20―21

▽3位決定戦
那覇 79 13―11 36 糸満
      19―7
      22―8
      25―10

▽決勝
西原 77 17―20 76 那覇商
      20―18
      12―22
      28―16