沖縄北部にコーヒー研究拠点 グアテマラに次いで2カ所目 適した栽培調査へ


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自転車の動力を利用した脱穀機「ドライ・バイシクル・パルピング」(提供)

 【名護】グアテマラコーヒーを扱う「GOOD COFFEE FARMS(グッド コーヒー ファームズ)」(東京都、カルロス・メレン代表)は4日、沖縄でのコーヒー栽培の可能性や商品開発をするための研究拠点を本島北部に立ち上げると発表した。グアテマラに次いで2カ所目。名護市のなごアグリパークで会見を開いた。

新たな研究拠点を沖縄に立ち上げると発表した「GOOD COFFEE FARMS」のカルロス・メレン代表(左から2人目)ら=4日、名護市のなごアグリパーク

 同社はグアテマラで農家に対し、コーヒーの精製方法などの指導をしている。「サスティナブル」(持続可能な)をテーマに、環境に配慮した精製方法にこだわっている。自転車の動力を利用した脱穀機で、脱穀の際に水や二酸化炭素を排出しない「ドライ・バイシクル・パルピング」を開発し、グアテマラの小規模農家を支援してきた。

 沖縄の温暖な気候、国内外へのアクセスの良さに注目しているメレン代表は「沖縄に適したコーヒー豆は、いまだはっきりしていない。ベストな豆を調べていきたい」と力を込めた。今後は名護市の中山コーヒー農園など複数農園と協力する。農園の一部を間借りし、さまざまな海外品種や精製方法を試行する。