音楽とアートで県系人つなぐ新しい試み 彫刻家のフリオ・ゴヤさん


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 周子
フリオ・ゴヤさん(左)とアルベルト城間さん

 沖縄を拠点に活動する彫刻家でアルゼンチン出身の県系2世のフリオ・ゴヤさん。日本で25年以上、文化活動に取り組んできたアルゼンチン出身者の一人として、在日アルゼンチン大使館から表彰されることが決まった。長年の功績が認められたことを受けて「うれしい」と喜ぶ。

 アルゼンチンで生まれ育ち、両親の故郷である沖縄に興味を持って来沖したのが1985年。展覧会も多く、街づくりでも彫刻が取り入れられるなど、チャンスが多い日本で彫刻に挑戦したいと移住を決意した。ただし「認められるまではアルバイトなど他の仕事で生活費を稼ぎながら活動してきた」と明かす。

 県立博物館・美術館の中庭の巨大オブジェ「太陽と月のロマンス」など県内各地や長野県、大阪府、アルゼンチンなどでも個性的な彫刻作品を展示してきた。
 10月30日から11月15日まで沖縄市のプラザハウスショッピングセンターでアーティストのアルベルト城間さんとの二人展を開いている。「彼も同じ南米出身で活動を見てきた。音楽とアートで新しい試み」と南米出身の県系人の絆による新企画を楽しんでいる。