FC琉球、甲府に0ー1で惜敗 プレー内容は互角 堅い守備、得点奪えず 第31節


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 サッカー明治安田J2の第31節は4日、各地で行われ、FC琉球は山梨県の山梨中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府と戦い、0―1で惜敗した。9勝16敗6分けで勝ち点は33。順位は18位のまま。前半は互いにチャンスに恵まれながらも得点にはつながらず0―0で折り返した。後半は序盤から甲府ペースで進み、13分に失点。その後、琉球は攻撃に転じたが甲府の堅い守りを崩せず得点を奪えなかった。次戦は8日午後4時から沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでレノファ山口FCと対戦する。

 1点の重みがのしかかる試合だった。プレー内容はほぼ互角。ボールのキープ率やパス回し、選手の動きは甲府に劣らなかった。結果につながる得点だけを決めることができなかった。前回も1―2と惜敗した相手だけに悔しさが残った。

 甲府は後半序盤からペースを握った。琉球と同じく細かいパス回しで主導権を握るスタイルで虎視眈々(たんたん)と得点機をうかがった。13分、相手が放ったシュートがDFの体に当たり、方向が変わってのアンラッキーな失点だった。

 その後、攻撃に比重を移す。後半投入の沼田圭悟が左から積極的に攻め上がり、ゴール左ポストに当たる惜しいシュート。サイド攻撃から中央へのクロスボールで何度かチャンスもつくった。しかし甲府の厚い守備を崩すことができず、沼田は「クロスに頼りすぎた部分もある。点が取れないことについてチーム全員で突き詰めていかないといけない」と課題を口にした。

 ただ明るい材料もある。足のけがで欠場していた田中恵太が終了間際に交代出場。短い時間で見せ場はつくれなかったが「貪欲にやっていきたい」と次戦以降の活躍に闘志を燃やした。


(2)中銀スタ(甲府2勝)
甲府 12勝13分け6敗(49)
 1―0(0―0,1―0)
琉球 9勝6分け16敗(33)
▽得点者 【甲】 中山(1)
▽観客 2403人

 樋口靖洋監督(琉球)の話 せめて勝ち点1を持ち帰りたかったが、取り返せなかった。失点は中盤のボールの失い方が悪かったからだ。後半はボールをキープして相手の背後を狙うように意識させたが精度が良くなかった。連敗しないよう全力を尽くす。