琉球新報社の琉球古典芸能コンクール・琉球古典芸能祭が優秀賞 メセナアワード2020


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メセナアワード優秀賞に選ばれた琉球古典芸能祭の第54回公演=2019年11月、那覇市の琉球新報ホール

 企業メセナ協議会(東京・尾﨑元規理事長)は5日、企業による芸術文化支援(メセナ)活動に貢献した企業団体を表彰する「メセナアワード2020」の優秀賞「琉球の心いちまでぃん賞」に、琉球新報社の「琉球古典芸能コンクール・琉球古典芸能祭」を選んだ。長年沖縄の伝統芸能の保存継承に努め、「八重山古典芸能コンクール」や「若衆芸術祭」などを通して地域芸能振興や若手育成に取り組み、すそ野を広げている点が評価された。

 琉球新報社は1966年、文化事業の一つとして「琉球古典芸能コンクール・琉球古典芸能祭」を始めた。コンクールには、54年間で延べ6万3千48人が受験した。古典舞踊と古典音楽(三線・箏曲・太鼓・笛・胡弓)それぞれに、新人賞、優秀賞、最高賞の3部門を設け、新進実演家の発掘と育成の場として親しまれている。

 選考は2019年度の活動165件が対象で、大賞に鹿島美術財団(全国、海外)が選ばれた。その他優秀賞は「パンと絵本でメルヘン賞」にアンデルセン・パン生活文化研究所(広島、全国)、「アートで街を充電しま賞」に鬼塚電気工事(大分)、「クラシックを♪♪咲かせま賞」にソニー音楽財団(全国)、「並んでも食べたい音楽で賞」に原田(群馬、全国)。特別賞の文化長官賞に資生堂(東京)。【琉球新報電子版】