発熱で受診1日7千人 コロナ・インフル同時流行時、県試算


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真

 玉城デニー知事は6日、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時流行し、それぞれの疾患のピークが重なった場合、県内で1日当たり最大約7千人の発熱患者が医療機関を受診し、その状態が1週間ほど続くとの試算を示した。発熱患者に対応できる外来診療を強化する必要があるとの考えを示した上で「コロナとインフルエンザ双方に対し万全な医療提供体制の確保に努めていきたい」と強調した。 

 県によると、流行のピーク時に新型コロナの症状を訴えて受診する人は1日最大2900人、インフルエンザは過去4年間の流行状況から1日最大4100人に上ると想定した。インフルエンザの流行に、新型コロナ分が上積みされる形になるため、1日の受診患者は約7千人に上るとした。厚生労働省から同時流行を見据えた試算を行うよう通知があり、試算した。

 県は、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザに対応できる診療所として401カ所を登録し、コールセンターや医師会と情報を共有している。発熱した場合は、県のコールセンターで診療所を紹介してもらうこともできる。コールセンターは(電話)098(866)2129。