沖縄市泡瀬に開発拠点があるシステム開発のソルティスター(長野県、岩井昇一社長)は、工場などの製造ラインで一時的に設備や製造が停止する「チョコ停」を監視するシステム「ソルティスターインダストリートリガー」を開発した。
製造ラインに市販のIPカメラを設置。既存の電子制御システムから収集されるデータなどとカメラからの動画情報を連動させ、時系列データとして管理するデータベース機能を持つ。
データは任意の時間帯で切り出したり、まとめたりすることができ、指定の書式でファイル出力することが可能。動画は専門のビューワを使って目視することができ、稼働停止が発生した時のデータと動画を集め分析することで、大きなトラブルの防止、改善につなげる。
県の2020年度アジアITビジネス活性化推進事業にも採択されている。
既存の生産ラインのシステムにIPカメラと産業用ゲートウェイ、ソフトウエアを付けるだけでシステムの買い替えなどは必要ないため、安価で提供できるという。
与儀健人マネジャーは「工場にあるデータを簡単な操作で可視化できるのが強み。県内の製造業で実証実験を行い、より市場競争力の高い製品とビジネスモデルを確立していきたい」と話した。