自転車エムプレオが頂点 男子1キロタイムT 加速一気「後半は苦手」悔しさも 県高校新人大会


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県高校新人大会は7日、沖縄市の県総合運動公園で自転車が行われ、男子1キロタイムトライアルはエムプレオ・トシアキ(北中城)が制した。チームスプリント、チームパーシュートを制した北中城の新垣快琉がポイントレースでも優勝を果たした。


スタートから一気加速

男子1キロタイムトライアル決勝 1分10秒738の記録で1位になった北中城のエムプレオ・トシアキ=7日、沖縄市の県総合運動公園自転車競技場(ジャン松元撮影)

 腕でハンドルを強く引っ張り体を前に突き出し、その勢いで体を前後に振る。この繰り返しでスタート直後の加速度の起点をつくり、そのままペダルを踏み込む力として回転数を上げた。トラックの周回4分の1地点で早くもトップスピードに持ち込んだ北中城2年のエムプレオ・トシアキは3周する1キロタイムトライアルを1位の記録で駆け抜けた。

 タイムは1分10秒738。ただ更新を目指していた大会記録には約0・6秒及ばなかった。「優勝はよかった」としつつ、自己ベストで1分8秒台を出しているだけに、本番で力を発揮できず悔しさをのぞかせた。

 自転車競技は高校に入って本格的に始めた。全国で上位入賞している玉城翔太ら一つ上の先輩たちにもまれ力を伸ばしてきた。持ち味はスタートダッシュの鋭さ。山本正英監督も「ばねがありペダルをこぐ回転が速い」と素質の良さを認める。一方で「諦めの早さがある。もう少し根性を出してほしい」と精神面の成長を求める。エムプレオも「後半は苦手意識がある」と自覚しており、1週間後に控える九州新人大会では修正を図り上位入賞を目指す。

(謝花史哲)